TRPG関係記録置き場

TRPGの忘備録置き場。 セッション日記とか、SSとかごったまぜ。   mixi日記やtwitterだと流れてしまうので、後々読み返す時に不便だなーと思ったので。10年後に読み返して笑いたい。

ダブクロ【黄昏の花火】セッション日記

ある日、椎名さんが言いました。
「sangooちゃん、TRPGもどう?ロールプレイ出来そうなやつ」
沼に再び沈めるつもりだな、こやつ…。

しかし、お願いします!としか言えません。それまでやっていたマダミスが楽しくて、ロールプレイしたくなってたから。

TRPGってものすごく不思議な趣味で、やっていて、自分の心の琴線に触れるセッションをしたときの輝きを忘れられることができません。きっかけがあれば、そのときの心を揺さぶられる体験が容易に思い出せてしまう。
そして、沼る…。おそろしい……。

というわけで、椎名さんが、SAIさんとキョウさんにお声かけてくださって、ダブクロとクトゥルフをやることに。
「そうだねー、久しぶりにセッションやってみたいな、あはは」からこんなに早く2セッションやることになるとは思ってませんでした。椎名さんを舐めてました。
椎名さんから私を沼に沈めてやろうという確固たる意志を感じました。あらがえない。

※この記事、基本的には2020年の秋冬に書いたのですが、セッション実施当時、夜中に起こされたりが続いたのと、家族の体調も悪くなったりして、お二人には本当に本当に申し訳なかったです。それにも関わらず最後までやってくださって本当にありがとうございました。※

 

 

ここからがっつりネタバレしまくりです。

※「Shunsaku Yano」、「FarEast Amusement Research」、「FujimiShobo」が権利を保有する『ダブルクロス』の日記です。

 

2020年9月。
久しぶりだから、サンプルキャラを改造するくらいがいいのかな?と臨んだら、GMが「やること少なめに」というリクエストをばっちり叶えて、しかもすごく強いキャラを作ってくださいました。
おお神よ…。SAI神よ…。崇めよ…。

 

PC【鷹司 玲(たかつかさ あきら) 】
鷹司家(なんか手広くやっている家)の本家嫡男ボンボン。玲(レイ 女)とは幼なじみ。私立小でイキッてるところ、特待生の陽人(アキト 男)にボコボコにされて、それ以降彼に懐く。えらそう。すぐ金持ちムーブかます

陽人(あきと)と玲(れい)と玲(あきら)の三人で仲良し生徒会。玲あきらと玲れいは富豪の子息令嬢で幼稚舎からの付き合い。陽人は庶民で、特待生として小学校に入り、そこからのつきあい。名前が似ているのは「それをきっかけに仲良くなったことにしよう!」と(私が)盛り上がったからですが、日記にすると混乱必至。一時の感情に流されると危ないですね。
面倒なので、ここからは基本カタカナにします。でも、アキトとアキラも混乱する。


夏休みになって、ヒロインのレイに誘われて、みんなでお祭りで楽しむムーブ。レイちゃんは、いちいちかわいくて良い子でした。お化け屋敷にマジビビりするアキラ。レイとアキトは肝が座ってます。アキトはお得意の射的で、レイとアキラにぬいぐるみをとってくれました。
レイちゃん、めちゃんこ可愛くていい子だったので、ポジティブな感情を『連帯感』じゃなくて、普通に『好意』とかにしておけばよかったです。でも、三人組の距離感が壊れてしまうことを心の底で怖がっていたので、連帯感。アキラは意気地なし。

三人でお祭りを楽しんで、さあ、最後の花火に向かおう!というところで、突如異空間に入っていることに気がつきます。全然目的地に辿り着けません。諦めて、情報収集でいろいろ探っていくとわかる衝撃の事実。
レイは敵に魅入られ、すでに自殺しています。みとめたくない!しかし、アキトとアキラは決着をつけなければなりません、みたいな話。

情報収集は主にアキトが頑張ってくれました。調べれば調べるほど、アキラに言いにくそうな感じになるアキトさん。
陽人「突拍子もない話をしていると思うんだけど…」
玲「そんなばかけた…いや。陽人が言うなら一考の価値はある」
レイは、母の死に付け込まれ、一人で耐えていたということが途中で分かり、「なんでそばにいてあげられなかったんだろう…」と悔しさをにじませたり。
一緒にいよう、とレイに言われて、ぐらりと揺れるアキラとPLの理性。「いつまでもいっしょだ」エンドもアリじゃない???

 

私は椎名さんのキャラとバディっぽくなることがそこそこありますが、大抵の場合は、椎名さんのキャラを切れと言われたら、切るような気がします。
セナクとか伸二とか明らかな従者ポジのときは別ですが(あいつらは私の中ではバディではなく従なので、相手を切るくらいなら即座に自分が死にます)。
古い話ですが、伊織なら雪華さんと戦える、恂太郎は多分冬哉を殺せる、サファイアはレナとはむしろ戦いたい、みたいな。
※くどいけど、これは2020年秋冬に書いたので、シノビガミキャンペーンの前に書いてます。ということを自分のために注記しておきます。※


だからこそ、別世界でアキトがアキラを置いてったという話にすんごい萌えました。
心底、人と向き合うということは、私の中では、相手の死に向き合って、覚悟することで、アキトがアキラの死(仮死であったとしても)に向き合ってくれたことがすごくうれしかったし、すんごい刺さりました。何言ってるかわかりませんね。私が一番わかりません。

ともかく、途中まで、私の中でのアキラは、レイやアキトとは向き合ってなかったのかもしれないな、どこか遠慮があったのかも、などと思いを馳せたりしました。乗り越えなくてもいい関係もある気はしますが。

レイにおいても、アキラは死から逃げてグタグダしましたが、アキトの決意を見て死と向き合って昇華させていこうと決意しました。
ちなみに、二回くらいぐずぐずになってます。

いまだに忘れられないエピソード。
ロイスを使いまくってたら、
椎名さん「……あの、それって、戻ってこれますか?」
私「あー、まあたぶん……。それに戻ってこれなくてもそれはそれでぃぃ」
椎名さん「ダメだよ!!!」
椎名さんが私の発言に被せてきた!(かなり珍しい)
不謹慎かもですが、めっちゃ嬉しかったです。戻ってこれないというのも美しい終わり方である気もしてたんですが(質問タイミング的にも椎名さんは私の考えを読んでたと思います)、今思うと、レイもアキラも喪うというアキトへのダメージが半端なさすぎますね。ごめんなさい!

セッション中に、アキトはちゃんと名前を呼んでくれて気がつかせてくれましたので、何がなんでも戻ってこようと思いました。本当に。
クトゥルフ特別企画の開催を考えると、ちゃんと戻ってきてほんとーーーーーーによかったです。


セッション中のアキトは、すごく安定していて、肝が座っているというか。
対するアキトは豆腐メンタルで、すごく楽しかったです。途中グズグズしましたが、アキトの説得や態度で現実と向き合います。
アキトはレイに向かって「ずっと一緒にいるってことは、ぼくもアキラも死ぬってことだよ」とはっきり告げていて、アキトとアキラの差を感じました。

アキラをロールプレイしていて、レイがアキラに破滅的なことを要求しているのだと真実を告げることはどうしてもできなかったからです。ほかにも「おまえはレイじゃない」と言うことはできませんでした。
私は割と、心情を後付けしてキャラに台詞を言わせるタイプなので、「アキラはこういうこと言わないな」とはっきり意識したのはすごーーーく久しぶりで、ザ・ロールプレイって感じですごく楽しかったです。最後の決別は、アキトの言葉の影響が大きかったと思います。

お気に入りシーンとかの羅列。
ヒロインのレイにアキトが攻撃する場面。
アキトが背後にいて、レイとアキラが接敵。
アキラ「(後ろのアキトに向かって、振り返らずに)おまえには辛い役回りばかり引き受けさせるが、……やってくれるよな?」
アキトは無言で矢を引き絞り…。

こういうザ・バディみたいなムーブが大好物です。アキトが無言なのがもう最の高。


最後あたりで、レイに、アキトと自分とどっちを取るのか聞かれて、えっ!? ってなりました。すごい泥沼感!
収集付かなくなりそうなので、アキトが女子じゃなくてよかったです。レイとアキトが異性だと、めっちゃ答えにくかった気がする…あぶない。そして、いま考えると、「レイに決まってるじゃないか」とかアキトの前で言ったら、怪しさマックスじゃない???ロールプレイ次第ではいけるのかな。
ただ、上記の質問は、私の中ではすでに答えが出ていて、アキラが選ぶ類のものではないという趣旨のつもりでした。レイはレイ、アキラはアキラで大切でしたし、自分ができうる限り、二人に対して心を尽くしたかった。
それはそれとして、アキラの個人的な感情をここで伝えたわけですけど、「もっと前に伝えていれば何か変わったのか?」と聞きたくて、いやしかし、それは吹っ切れていないのでは?という迷いから、口にするのは止めました。

レイの尊厳を守りたかったんですよね。守れたかなぁ…?

最終的には
「おまえはレイの一部を表しているのかもしれないが、本質ではない」
「他人に縋らず、一人で耐えるそんな人間だった」
レイは自分を道連れにしたりはしない、とアキラなりのレイとの決別を告げました。
道連れにするような人間だったならよかったのに、と言おうか迷って止めたということも付記しておきます。

メンタルグズグズで収集つかなくなったことが何度もあるので、今回も豆腐メンタルキャラで、最後まで辿り着けなかったらどうしようか、と何度も思いましたが、GMとアキトのおかげさまで、なんとかなった気がします。ありがたい限り。

最初の頃は、エンディングを迎えられたことにほっとする気持ちが強かったのですが、思い返すたびに本当に楽しかったなぁと噛み締めます。本当にありがとうございました!